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4.82020
未来へ紡ぐPTA活動

盛岡市内近郊の各高等学校PTA会長の皆さん
(写真右から)
盛岡市立高等学校PTA会長 井上美智子さん
盛岡工業高等学校PTA会長 鈴木圭さん
盛岡南高等学校PTA会長 山崎千晶さん
盛岡農業高等学校PTA会長 澤瀬純一さん
岩手県高等学校PTA連合会会長 盛岡第一高等学校PTA会長 清水成樹さん
盛岡第三高等学校PTA会長 熊谷雄一さん
盛岡第四高等学校PTA会長 大川雄矢さん
不来方高等学校PTA会長 山崎隆司さん
盛岡第二高等学校PTA会長 伊東和美さん
岩手県高等学校PTA連合会事務局長 佐藤尚さん
高校は、夢を現実のものとして目標に置き換え、多様な価値観に触れながら自分の可能性と方向性を定め、その第一歩を踏み出す場。学び舎に通う高校生たちの健全育成を目指して支えているのが、来年、創立70周年を迎える「岩手県高等学校PTA連合会」(以下、県高P連)です。
今回、盛岡市内近郊の各高等学校のPTA会長の皆さんに、生徒たちを取り巻く環境の変化や県高P連が今抱える問題についてうかがってみました。
県高P連の役割と古今の変化
「来年度の高校入試では定員が480名減り、確実に少子化の波が押し寄せていて、10年後は現状規模の維持が困難と予想されています」と口火を切ったのは県高P連の清水会長。学校同士の合併問題ももはや他人事ではないという時代に突入していると言います。一つの学校ではなくいくつかの学校が合同で、あるいは他校との合併や地域のチームとして部活を行うなどということも、近い将来訪れる日が来るかもしれません。少子化や男女共同参画、身近な問題としては大学入試改革など、高校生にとって厳しいものもあります。変わりゆく時代のエピソードとして清水会長は、「一昨年、一高では初の女子應援委員が誕生して、そのときOBから〝軟弱になったなぁ〟〝俺たちの時代では考えられない〟という声もいただいたのですが、男子が多かった昔と違って今は男女比がほぼ半々。OB世代との考えの違いも顕著に表れているように思いますね」と困惑顔。
PTAと地域と学校 共に手をたずさえて
岩手の県高P連には健全育成、調査広報、進路対策、総務の各委員会のほかに、全国でもめずらしい母親委員会が置かれ、積極的に母親が集まり研修・交流が図られているのも特徴です。また地域には元PTAのシニアも多く、その中には積極的にスクールガードとして見守りに携わっている人や、学校やPTAの行事を率先して手伝ってくれるというケースも多いそう。時代とともに教員の環境も変化する中、学校の手が回らない部分へ手を差し伸べることができるのは、同窓会、地域、そしてPTAの存在です。
安心して高校生活を送れるよう保護者・教師と共に陰でその環境を創り支える応援団です。
無関心に成らず、されど過保護にも成らず。
親としても共に成長していけるPTAでありたいと思います
と力説する清水会長。佐藤事務局長からは、「子どもが卒業すれば関わりがなくなるのではなく、地域ぐるみで高校生たちをあたたかく見守って応援してほしい」との声も。
現在のシニア世代が高校生だった以前から、常に支え活動してきた県高P連。地域の人たちの支えのもと、これから先もずっと高校生たちを応援し続けます。

「岩手県高等学校PTA連合会」
岩手県内高等学校66校および特別支援学校14校の合計80校が加盟する連合組織で、PTAの連絡を密に互いに協力して、高等学校および特別支援学校教育の振興を図ることを目的に結成され運営されています。(高等学校PTA連合会は、全国の都道府県・政令指定都市単位に結成)