佐々木さんの生まれは奥州市胆沢地区。自転車店を営む家庭に長男として生まれました。小さい頃からチャンバラや魚とりなど外遊びが大好きなやんちゃな子だったとか。そんな佐々木さんですが、小学生の時に参加したキャンプで出会ったキャンプリーダーに感銘を受ます。「集団生活のなかでみんなをまとめるリーダーがとにかくカッコ良くて。自然に興味をもって活動できるよう工夫してくれたり、協力の大切さを教えてくれる姿に憧れましたね」と話します。
その影響から、子どもたちへ教える立場を志し、教諭の道へ進みます。高校卒業後、東京の大学へと進学。「読売新聞育英奨学生の1期生として、実家の仕送りに頼らず生計を立てました」と佐々木さん。4年間365日、朝は3時半に起床し朝刊配達、放課後の夕刊配達と1日2回の新聞配達に勤しみ、おかげで両親に着物を買ったり東京見物に招待したりと親孝行もできたとか。「同じ奨学生が仕事で辛い顔をしている時もあり、それでは駄目だと鼓舞して頑張りました」。勉学と両立できたのも憧れのリーダーの姿を追い続けていたからなのかも知れません。