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4.212015
いわて医療通信

脳卒中を考える①
脳卒中という言葉は一般的に使われている用語であって医学用語ではありません。正式には脳血管障害といいます。 脳卒中の『卒』は卒倒(突然倒れる)の卒で“突然に”の意味で、『中』は中毒の中で“あたる”という意味ですから、脳卒中とは脳の病気で突然に何かにあたったようになる(倒れる)ことを意味しています。 岩手県は脳卒中による死亡率が全国でワースト1となっています。これに伴って平成26年度行政が中心となって『岩手県脳卒中予防県民会議』なるものを設立しました。しかし、何よりも県民個人個人の日常生活における地道な努力がワースト1を脱却する唯一の方法であると考えられます。 これからシリーズとして、脳卒中はどのようなものかについて見ていきたいと思います。また、予防できる脳卒中というテーマで脳卒中の原因となる生活習慣病についても取り上げます。 特に、脳卒中の危険因子として、①高血圧、②糖尿病、③不整脈、④喫煙、⑤飲酒などを具体的に取り上げ、それぞれの因子でどのような事が起こり、危険性が増すのか等について解説していく予定です。
岩手医科大学
http://www.iwate-med.ac.jp/