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想いを筆にのせて30年、願いが叶い オーダーメイドアート作家に

 熊谷さんのライフワーク「オーダーメイドアート」。それはモチーフ・色・構図・大きさ等、依頼者のリクエストを形にするだけでなく、被写体へ抱く想いや込めたいメッセージを引き出していく特別な絵です。

 幼少の頃から漫画を描くのが好きだったという熊谷さんが、本格的に絵を始めたのは、ある夏の日、北へ帰りそびれた二羽の白鳥を目にしたことがきっかけです。励まし合うようなその姿、心に焼き付いたイメージを絵にしたことで、自分自身が元気づけられたといいます。それから30年、ストーリーを込めた絵を独学で描き続けています。

 美術団体 新構造社の新人賞やクサカベ賞、淡路花博ジャパンフローラ2000花の大賞展入選など、実力を磨いていた熊谷さんに絵の依頼があったのは、今から5年ほど前のこと。最初の一枚は、亡くなった猫をメルヘンアートで描いてほしい、というものでした。

 以来「干支の虎の絵を我が子のお守りに」「退職祝いの記念ボトルに絵を入れたい」「家族が揃った幸せな笑顔の瞬間を絵で残したい」等、想いの詰まった一枚一枚を完成させてきました。平面でありながら、過去にも未来にも思いを馳せることができる、そこに新たな物語をのせることができる。一筆入魂の絵だからこそ、心を惹きつける魅力があります。

 実は熊谷さんは、盛岡市の老舗レストラン「和かな」の営業部長。仕事の合間に少しずつ筆を入れていくので、絵の製作には1〜2カ月かかってしまうそうです。それでも、あの夏の日、自分自身が勇気づけられたように、誰かが心の中で大切にしている場面を絵で映し出していきたい、と日々想いを筆にのせています。

問い合わせ先 ℡09020249754

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