巻頭インタビュー
「家」でお客さまを幸せにしたい。
株式会社シリウス 代表取締役 佐藤幸夫さん（68）

私は41歳の時、足の怪我がもとで肺梗塞になり、３度にわたる心肺停止を経て奇跡的に生還を果たした経験があります。
その時「人間、いつか死ぬんだから、社長になってから死のう」と思い、あえて故郷の秋田を離れ、岩手で住宅会社を興しました。46歳のときです。
起業当時、私の心の支えになっていたのは幕末の志士・高杉晋作の「凡人なる者が物事を成就するには狂を発揮せざらん」という言葉でした。わずかな自己資金を担保に金融公庫から６０００万円の借金をして、自分に１億円の保険をかけました。死んだ気でやればどんなことでもできるだろう。絶対に失敗しないぞと自らを奮い立たせたんです。
「よそ者」の私には顧客基盤がないので、１日200軒訪問のノルマを自分に課し、最初の3年間は朝７時から夜11時まで働こうと誓いを立てました。起業５年で岩手の住宅ビルダーの中でナンバーワンになる。10年で大手ハウスメーカーを抜いて県内トップになる。そして15年で売上50億を達成する。そうやって常に目標を設定し、すべて達成してきました。
その支えとなっているのは、社是にも掲げている「星の数ほどある住宅会社の中から選んでくれたことに感謝し、絶対にお客さまのためになると誓い、自分が持てる力を全て用いて最高のアドバイスをし、幸せな家庭生活が送れる家づくりを全力でサポートすること」という「思い」です。
弊社では契約時、着工時、引き渡し時の３回アンケートにご協力いただいているのですが、５段階評価のオール５をいただくことも増えてきました。「スタッフが一生懸命」といったコメントをいただくと、本当にうれしいですし、弊社で家を建てたお客様からの紹介が増えているのも、私たちに対する「究極の評価」としてとても光栄です。改めて身の引き締まる思いです。