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ロケットは夢そのもの

豪快に上がっていくのが爽快、毎回新たな発見もある

自作のロケットが大空に轟音と共に白煙を吹いて飛んでいくさまを体験する。その光景に魅了され、現在、「東北ロケットリークラブ」の会長を務めている小川彰さん。東北ロケットリークラブは、モデルロケットを通じてロケットの世界における研究と技術向上をめざし、会員相互の親睦と多くの方々に楽しんでもらう場を企画実行することを目的に、平成14年に設立。東北としては初、全国で15番目に認定されました。そもそも、小川さんがロケットに興味を持ったきっかけは、アメリカのアリゾナ州へ医学で留学中のこと。息子さんが通うアメリカンスクールにロケットリークラブがあり、そこでモデルロケットを上げる光景を目の当たりにした小川さんは大興奮。留学を終え岩手に戻った小川さんは、さっそく家族全員でライセンスを取得し、家族レジャーとしてロケットを上げ始めました。それが今から25年ほど前のこと。以来、次第に仲間が増え始め大きな輪が広がりクラブへと発展。モデルロケットを飛ばすにはライセンスによって扱えるエンジンの推力が異なりますが、小川さんは日本でわずか10人しかいない2級ライセンスの取得者。自宅には大型を含めおよそ20基のモデルロケットを所有しているそうです。「日中は忙しいので、ロケットを製作するのはだいたい夜中。地道にコツコツと作り、ひとつのロケットを完成させるには1年かかります。今日は羽を一枚つけたらおしまい、明日はまた1枚と。一番大変なのは塗装ですね。いかに軽量化させるか大変」と、目を輝かせながら話す小川さん。そんなご主人のよきパートナーが、クラブの副会長も務めている奥様のきよみさんです。「私はたいしたことはしていませんが、内助の功といえば、ロケット製作で部屋が散らかるのをグッと我慢することかしら(笑)」。ご夫妻の仲睦まじい姿も周囲を和ませます。「ロケットの世界は毎回あたらしい発見があり楽しいですよ。目標は、日本で初めての大きなロケットを作ること!」と夢を膨らませる小川さん。この夏も安比高原スキー場を会場に、モデルロケットの打ち上げが盛会に終わりました。

東北ロケットリークラブHP

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