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無線でつながる世界

盛岡市中央通にある老舗漢方薬局「第一薬局」の代表・畑澤博巳さんは、キャリア50年のアマチュア無線家。世界的なコンテストで6度のアジア優勝を経験し、さらに平成5年には世界全323カントリー(当時)のアマチュア局との交信を制覇。世界中の無線家が憧れる「ナンバーワンオナーロール」の称号を得ました。小さい頃から機械が好きで、小学生の時にゲルマニウムラジオを作ったことが無線を始めるきっかけという畑澤さん。無線部に憧れて盛岡一高に入学し免許を取得。この頃「全世界と交信する」ことを目標にしました。大学進学、就職を経ても熱は冷めることなく、帰郷してからますますアマ無線に熱中していった畑澤さん。「アマ無線に適している土地を探して」自宅を高台に建築。敷地には高さ25mのアンテナが建ち、部屋にはどこかの司令室さながらの機器類が並びます。そして42歳のとき、畑澤さんは当時現存する世界全323カントリーとの交信を達成。26年来の夢を実現します。世界制覇最後の交信先は、南極の無人島。アメリカの探検隊が訪れているという情報をつかみ、無線機の前に貼り付いて応答を待ち続け「つながった時は全身が震えた」と振り返ります。畑澤さんにアマチュア無線の魅力を伺うと「自宅にいながら、世界中の人と話しができること」という返事。英語を始めとするいろんな国の言葉を覚えたり、名前も知らなかった国について調べるようになるなど、無線を通じていろんな事に興味が持てるようになり「自分の世界」も広がったと話します。「今ではインターネットやスマートフォンで簡単に世界の人とつながることができるようになったけど、アマ無線は自分が飛ばした電波で見知らぬ人と交信する偶然性も楽しい」と畑澤さん。若いスマホ世代にも、アマ無線ならではの魅力を伝えていきたい、と話してくれました。

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