新着ニュース

いわて医療通信

医療記事

脳卒中に影響を与える疾患①

高血圧について

 今回から、具体的に脳卒中に最も影響を与えると考えられる高血圧について数回取り上げます。
高血圧は日本の成人において最も頻度の高い疾患で、心血管病の最大の危険因子です。そのため高血圧の予防と治療は我が国の重要な課題となっています。
①高血圧とは  高血圧とは、心臓から送り出された圧力の高い血液がすごいスピードで全身の血管を流れながら、常に血管の壁に高い圧力をかけ続けていると考えることができます。この状態が続いていれば、水道のホースを例に考えると、その中を高圧で水が流れ続け、内側がやがて傷んでもろくなっていきます。それと同様に血管壁もダメージを受けて傷つきやすくなります。すると、その傷から血管の内壁にコレステロールなどが入り込み、動脈硬化が進行します。高血圧と動脈硬化の関係を図示します(図)。
すなわち、高血圧とは、単に血圧が上昇している状態ではありません。これまでの疫学研究で血圧値が高いと脳出血や脳梗塞、急性心筋梗塞、心不全、腎不全といった多彩な合併症を発症する可能性が高いことが示されています。
そして多くの場合、高血圧は自覚症状を伴わず本人が気づかないうちに臓器の障害が進行するため、「静かなる殺人者」とも呼ばれています。したがって高血圧による合併症を予防するには、検診や自宅血圧測定などによる血圧高値の早期発見が重要です。

idai03

(岩手医科大学医師会)

岩手医科大学HP

関連記事

ページ上部へ戻る