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脳卒中に影響を与える疾患①

最高・最低血圧の違い

 皆さんは血圧を測定し、その値を見てみると最高血圧と最低血圧が表記されていることがわかると思います。最高血圧と最低血圧って何が違うのだろうと疑問をお持ちになる方もいるのではないでしょうか。  心臓から血液を送り出している状態では、血液を押し出すために心臓は収縮する必要があります。押し出された血液によって、心臓からの出口である大動脈の血管の壁には圧力がかかっています。これの圧力のことを収縮期血圧(最高血圧)といいます。大動脈には弾力性がありますが、動脈硬化などによって弾性がなくなるとその圧力を逃がすことができなくなり、直に圧力を受けることになり、血圧が上がります。心臓の収縮の後、再びポンプの役割を果たすために心臓に血液を戻す必要があります。全身を巡ってきた血液が心臓に戻る時に心臓は血液で拡張することになります。この状態で血圧は最も低くなり、これを拡張期血圧(最低血圧)といいます。  一般的には、最高血圧が高いことを気にする場合が多いようですが、最低血圧にも注意を払う必要があります。収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが、心筋梗塞や脳卒中などの病気に関係するのか、今まで多くの研究がなされてきました。海外の研究データをそのまま用いる場合には注意しなくてはいけませんが、米国の有名なフラミンガム研究といわれる追跡研究では、拡張期血圧の上昇の意義は年齢別に異なり、若年では心血管事故の増加をきたす危険性が高いが、対照的に老年者では拡張期血圧低下(脈圧の増大)が危険度を上昇させるといわれています。

(岩手医科大学医師会)

岩手医科大学HP

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