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脳卒中に影響を与える疾患②

糖尿病は増えています

 新聞やテレビでもよく話題になりますが、糖尿病の方は年々増えています。
平成24年の厚生労働省の調査によりますと、糖尿病が強く疑われる方が約950万人、糖尿病の可能性を否定できない方(予備軍)が約1100万人で、合わせると約2050万人、つまり40歳以上の日本人の4人に1人は血糖の異常があると言えるのです。糖尿病患者の増加はこの50年間で数十倍とも数百倍とも言われています。
何故こんなことになったのでしょうか。大きな理由として、私たちの食事と運動の状況が変わってきたことが挙げられます。国民の栄養白書によると、日本人の平均食事量は1900キロカロリーくらいで、驚いたことに明治時代からほとんど増えていないそうです。つまり、決して食べ過ぎることで糖尿病が増えているわけではないということです。  しかしその内容は大きく変化してきました。ご存知のように日本人は昔ほどお米を食べなくなりました。その分、パンやパスタを食べているのかというと、小麦の摂取量もそれ程増えていません。代わりに目立って増えているのが、動物性脂肪と乳脂肪の摂取量です。つまり、食事の欧米化が糖尿病増加の原因のひとつと考えられています。
もうひとつ重要なことは、現代の日本人の運動量の低下です。自家用車の保有台数と糖尿病患者の数は同じ傾きで増えています。さらに歩かないだけではなく、携帯電話やリモコンがあれば、家の中でも動かずに過ごしてしまいます。このように活動量が減ったことも、糖尿病が増えている大きな原因のひとつです。
これは日本だけではなく世界的な現象で、最近特に発展途上国を中心に糖尿病患者は爆発的に増えています。世の中が便利になってきたことの弊害なのかもしれません。

(岩手医科大学医師会)

岩手医科大学HP

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