インターネットの普及とともにデジタル技術も進化を続け、身につけられるウエアラブル端末なども身近になり生活に欠かせなくなりました。そんな可能性を秘めるデジタル技術で世界を変えたいと熱意を燃やすのがAP TECH株式会社代表の大西一朗さん。アップルジャパンなど海外IT企業に勤めデジタル製品の設計や開発・販売に携わってきた人物です。
大西さんは3人きょうだいの長男として盛岡に生まれ、高校を卒業後は一年浪人し東京の大学へ進学します。「人一倍努力してきたが才能がある人には勝てなかった。誰にも負けないものがないと未来はないと思い大学二年生のときに、英語のニュースなどを聞き続け頭に染み込ませるという学習をしました」と繰り返し続けるうちに流ちょうな会話ができるほどの語学力が自然と身についたそう。
大学を卒業し数年後、就職した会社で自分だけのスキルを得ようと孤軍奮闘。慣れないパソコン作業で疲弊しますがMacが導入され衝撃を受けたと言います。「当時、デスクトップ型パソコンは珍しく操作が簡単で初めて買いたいと感動しました」と振り返ります。Macに魅了された大西さんは詳しいことを聞きにアップルに足繁く通い、持ち前のハングリー精神とその熱意を買われスカウトされます。憧れの会社で働きたいと大西さんは入社を決意。抜群の語学力で外国人社員とも難なく交流を深めていきます。