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脳卒中を考える⑦

くも膜下出血の診断と治療

 前回はくも膜下出血について記載しました。くも膜下出血は脳卒中の中で、唯一個人の日常生活の努力では防げない病気ですと述べましたが、ではこの病気を防ぐ(予防する)ためにはどうすれば良いでしょうか。やはりその原因を調べるのが一番近道です。
今日ではMRIという体に全く痛みを与える事なく、全身(今回の場合、脳および脳の血管)を調べる方法があります。脳の血管については特にMRAと言う方法を使って脳血管の細かいところまで調べることが可能です。総合病院のみならず脳神経系の開業医院にもありますので、心配な方は一度MRIを行ってもらうことをおすすめします。脳動脈瘤が未破裂の状態で見つけることができれば、外科的な処置を行って、それが破裂することを予防することができます。ただし、もし未破裂状態の脳動脈瘤が見つかったときの心構え(手術を受け入れる)をしないで、安易に検査をすることはお勧めできません。
脳動脈瘤の具体的な治療については、①クリップを掛ける方法(クリッピング)と、②動脈瘤内にコイルを入れる方法(コイリング)の2つがあります。①のクリッピングですが、頭蓋骨を開けて行う方法です。動脈瘤をクリップでつまみ、こぶの中に血液が入らないようにして破れるのを防ぐ方法です。②のコイリングは開頭する必要はありません。カテーテルという細い管を血管内から頭の脳動脈瘤に運び、こぶの中に柔らかい金属コイルを何本も入れてこぶを閉塞させる治療となっています(図)。

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(岩手医科大学医師会)

岩手医科大学HP

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