連載中の「阿部陽子のほくほくトレッキング」を読み、“健康的で体に優しい登山をしたい、緑に癒されたい”という気持ちになったシニアも多いのでは。私もそんな一人でこの秋、初のトレッキングに挑戦。シニアビギナーとして鞍掛山(標高897m)に登ってきました。準備不足のスタートで、何度も小休止。若者やベテランシニアたちに追い越されながらも、マイペースでゆっくりと。聳(そび)え立つ大木のブナに触ったり、木漏れ日のなかで川のせせらぎを聴いたり、山の恵みを満喫。最後の急斜面を這うように登り、頂上に到着。目前に迫る岩手山、美しい姿の姫神山など眺望も楽しみました。登り2時間、下り1時間で初トレッキング無事終了。盛岡市の似田幸男さん(80)は、平成7年からトレッキングを開始し、これまでなんと1570回以上も踏破。「ほぼ1日おきに来て、1時間半で登ります。冬は長靴で。マイペースマイペース」と飄々(ひょうひょう)と話していました。似田さんに触発され、この1カ月で3回頂上に。マイペースのシニアトレッキング、お勧めです。