岩手は、四国四県に匹敵するといわれるほどのビッグサイズの県。しかも東西南北に広がり、それぞれの地域で独自の自然や文化、祭り、食があり、ダイバーシティ(多様性)に富んでいます。そんなワイドで多様な岩手を楽しみながら再発見してもらおうと出版された「ずっぱり岩手」(平成19年、熊谷印刷出版部発刊)が最近、再び読まれているようです。
言葉、食べもの、人物、名所、ものづくり、祭り、歴史、アウトドア・自然などに関し約400のキーワードが掲げられ、それぞれほっこりと物語風に紹介されています。言葉の項目では、おしょす(恥ずかしい)、おだつ(ふざけて騒ぐ)、かだる(仲間に入る)など方言が満載され、懐かしい響きを思い出せます。食では、海風の感じる気仙で栽培される気仙茶、アップルワインのイメージを変えたといわれる五枚橋ワイナリーなど多彩な食文化をピックアップ。人物のページでは、新渡戸稲造から、往年の冒険家三浦雄一郎、ジョニーのマスター照井顕さん、直木賞作家高橋克彦さん、タレントふじポンさんたちが登場し実にバラエティー。執筆者の一人、佐藤竜一さんは「岩手はいろんな面で豊か。シニアの方には思い出しながら、読んでもらえればうれしい」と話しています。
この秋は、ずっぱりと岩手をエンジョイしてはいかがですか。(同本は、岩手県立図書館、盛岡市立図書館などでも読めます。今回、2名様にプレゼント。詳細は7ページのプレゼントコーナーにて)。