健康上の問題なく日常生活が自力で送れる期間「健康寿命」。平均寿命と比べ、男性で約９年、女性で約12年の差があり、この差を縮めることが周囲に負担をかけず、自分らしく生きていくことにつながります。

　県内で４カ所の通所介護施設・サービス付き高齢者住宅を運営する「いわて愛隣会」では利用者皆さんの尊厳を大切にし、毎日健康的で生き生きと過ごしてもらうことを目標としています。

　そのため体、頭、心の健康を支える「３つの健康づくり」をコンセプトに、各施設で「健康寿命を保つ」健康・予防プログラムを実施しています。 　軽体操や口腔体操などの体を適度に動かす活動や、普段しない動きで脳に刺激を与える「シナプソロジ―」などを取り入れ、認知症予防に取り組んでいます。

　さらに利用者さん同士で行うレクリエーションやクラブ活動で心の健康をサポート。「料理クラブ」や「歌オケクラブ」など創作活動や得意なことを楽しんでいて、皆さん、生き生きとした表情で過ごしています。

「健康クラブ」というクラブもあり、フットケア・ハンドケアが行われています。爪切りやマッサージなど、時間をかけて手足をケアすることで転ばない足づくりや体の免疫力アップが期待できるといいます。

　他にも講師を招いてのカルチャー教室もあり、多種多様なクラブ・教室で、充実した時間が過ごせそうです。

　そして季節イベントや誕生日会や月に一度、旬の食材を使用した季節食パーティーもあり、交流が深まっているといいます。

　体と頭、心が健康だと自分だけでなく、周りの家族や仲間も自然と笑顔に。

　楽しみややりがいがあることが、この先も自分らしく生きられる秘訣といえるでしょう。