想活とは
「想活」とは自分の家族や関わる周りの人たちに、将来、自分のことで不便さや負担をかけないために活動することです。
誰でも周りに迷惑をかけずに健やかな余生を送りたいと思うもの。身近な人を思いやり、早めに動き出すことで家族や周囲の人たちの負担や争いが減り、自分の思いを託すことにもつながります。
特に核家族化が進む現代において、家族や周囲の人、社会とのつながりや地域交流が希薄になってきているといわれています。だからこそ自分自身の生活をより良いものにするだけでなく、自分と関わる皆さんのことを思い行動することが重要となってきます。
「想活」を"まだ早い”や"自分には関係のないこと”と捉えず、これからの人生を前向きに考え、家族や周囲の人とより良い関係性を築きながら過ごすためのきっかけづくりだと思って取り組んでほしいと我々シニアズ編集部は願っています。
健康維持も 想活に
実はあなたが健康でいることも想活につながります。
問題なく自力で生活できる期間、「健康寿命」が長くなることで、家族への介護の負担をかける心配がなくなり、その際にかかる介護費用も減らせます。
介護の状態にならなくても日々、健康的に過ごせれば、病院に行く頻度も少なくなります。そうなれば医療費で家計を圧迫してしまう、という事態も避けられるでしょう。
そして、健康的で長くいられるということは、自分らしく過ごしたり、これからの人生をじっくりと考える時間が多いということ。元気なうちに趣味ややりたかったことを楽しむことができ、家族や仲間、自分が関わる人たちと楽しい思い出を作ったり。そうした時間を過ごすうちに、ふと「家族や周囲のために何をしてあげられるだろうか」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「大切な人に何を残したいか」、「どんな言葉を伝えておきたいか」。そんな気持ちが芽生えたら、ぜひ想活を始めてみましょう。
自分の希望や相手への思いをしっかりと伝えていくためには、これまでのことを振り返ったり、気持ちの整理をつけることも必要です。そのため自分の身の回りを確認したり、準備をする時間も必要となってきます。そしてなにより、心身ともに健康であるからこそ自分の気持ちを伝えることができます。早めに行動することが自分らしい想活につながるといえるでしょう。

介護負担の軽減
健康でいれば介護が必要になる時期を遅らせ、家族の心身の負担を軽くできます。

経済的負担の軽減
病気や要介護を防ぐことで、医療費や介護費が抑えられ、家計にゆとりが生まれます。

遠方にいる家族の心配を解消
元気な状態で連絡が取れることができれば、離れて暮らす家族の不安や心配を減らし、互いに安心できます。

家族や仲間との思い出が増やせる
健康だと外出や旅行もしやすくなり、家族や仲間との楽しい時間や思い出が増えます。

生きがいを見つけられる
新しい趣味や活動に挑戦しやすく、自分らしい生きがいを見つけられます。

次世代に想活の大切さを伝えられる
自らの経験を子どもや孫に、元気なうちから備える大切さを伝えることにつながります。

