本の魅力を届けたい【Books & Cafe シダナイ古書堂】

本の魅力を届けたい【Books & Cafe シダナイ古書堂】

シダナイ古書堂

取材協力:Books & Cafe シダナイ古書堂

西青山交差点近くに、シダナイ古書堂というブックカフェが今年6月にオープン。店の入り口にある紙芝居自転車が昭和レトロ感を漂わせ、なんとも懐かしい雰囲気です。店内には小説や実用書、絵本や児童図書などの古本が約3千冊所狭しと並んでいます。「どこに座っても本が見渡せるようにディスプレイしているんです」と笑顔で話すのは店主の瀬川光さん(45)。盛岡市出身の瀬川さんは少年時代、友だちと缶蹴りや三角ベースに夢中で、盛岡市立高校時代は甲子園を目指す高校球児だったそう。卒業後は浪人生活を含め5年間東京で生活。東京都の専門学校を経て、滝沢市役所に入庁します。

読書を始めたのは30歳手前だったという瀬川さん。「仕事中、民間業者の方と会話をするなかで知らない言葉が多いのを痛感し、矯正的に本を読むようにしました」。それから読書が趣味となり、ライフスタイルになったのだとか。

古書堂を始める転機となったのが2018年の時。心臓の冠動脈バイパス手術を行い、その時自分の人生と向き合う時間が増えたそう。元気で熱意があるうちに新しいことに挑戦したいと考えた瀬川さんは、喫茶店・古本屋巡りが好きなことからブックカフェを開くことを決意。復職して1年後、20年勤めた職場を退職しお店づくりに励みます。昔からあるような馴染みあるお店にしたいと昭和レトロな雑貨を置いたり、床は段差を少なくして車椅子でも入れるような配慮も。「居心地がいい、気を遣わない」と好評で、子どもからシニアまで幅広く訪れるそう。

お店はドリンクを注文することで自由に本を読めるシステムで、今時期のおすすめメニューは、まろやかな甘味でほっとする味のミルクコーヒー。ナポリタンとカレーのランチも提供しています。「いずれは紙芝居自転車で読み聞かせをしたり、ワークショップをしたいですね。紙の本をめくる楽しさや魅力を届けたいです」と意気込む瀬川さん。ラジオが静かに流れる店内でゆっくりと自分好みの本を見つけてみませんか。

シダナイ古書堂の店主瀬川さん
とても気さくで料理が得意な瀬川さん。映画のパンフレットも多数置いてあるとか
シダナイ古書堂
ミルクコーヒーとナポリタン。土曜ランチは気まぐれメニュー
お店について

Books & Cafe
シダナイ古書堂

盛岡市西青山2丁目27−4

019-681-7149

※工事のため現在は休業中。プレオープンは来年1月の予定。営業日詳細はお電話を。

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