日常に“幸せ”をプラス【エピスリーシトロン】

日常に“幸せ”をプラス【エピスリーシトロン】

エピスリーシトロン

取材協力:エピスリーシトロン

 盛岡市肴町商店街のアーケードを通り抜け左へ進むと、築120年以上というレトロな建物が見えてきます。倉庫をリノベーションした小型商業施設「十三日(とみか)」にある「エピスリー シトロン」。甘い香りに誘われて扉を開けると、焼き菓子や惣菜がずらり。

「いらっしゃいませ」と柔らかな笑顔で迎えるのは、店主の小野寺摂子さん。仙台で介護福祉士をしていましたが結婚を機に盛岡に転居。資格を取り、憧れだったインテリアコーディネーターの職に就きました。「知人がいない盛岡で、仕事や子育てを通して多くの人に助けられました」とお世話になった方々に恩返しをしたいと思うように。「父がスコーンやマフィンを焼いてくれたり、食べることが好きな家庭で育ち、私も小学生の頃からクッキーを焼いていました」とお菓子作りが得意だった小野寺さんは手作り菓子で“みんなをちょっとでも幸せにできたら”と考えます。同時に盛岡は一人で過ごせる店が少ないと感じ、ほっと一息つける場所を作りたいと思っていたところ自宅ガレージの改装を思いつき、「カフェ 焼き菓子 シトロン」を開店させました。「焼き菓子だけの小さなお店でしたが、数年経つとお客さんもたくさん来てくださるようになって、手狭になってきた頃に『十三日』へ出店しないかとお誘いがありました」。以前から肴町商店街の雰囲気が好きで、働くママたちのためにお惣菜も提供できたらいいなと思っていた小野寺さんは店の移転を決意。インテリアコーディネーターの経験を活かし、一人でも気兼ねなく過ごせるよう内装にもこだわったといいます。こうして2017年5月、店名を「エピスリーシトロン」と改め移転オープン。壁にはお父さまが描いた「シトロン」の絵が、お店を見守るように飾られています。

 ハレの日ではなく普段を大切に。焼き菓子やお惣菜、店の空間が、誰かの日常にほんの少し「幸せ」をプラスできたらと小野寺さん。ランチに、おやつタイムに、普段の生活に幸せという輝きがプラスできるお店です。

エピスリーシトロン 小野寺さん
店主の小野寺さん。カウンターに自慢の焼き菓子が並ぶ
エピスリーシトロン
手作りの焼き菓子に合わせるのは、コクと苦味をちょっとだけ前に出したfulalafuオリジナルの「十三日ブレンド」
お店について

エピスリーシトロン

盛岡市肴町10-10

019-613-8183

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