民間企業の学舎から世界に挑む

　1931年に盛岡市で久慈工務所を創立したことが弊社の始まりです。その後、1970年に東京へ進出、1991年には現社名の久慈設計に変更し、以降、仙台、そしてタイへ進出し、国内外で活躍できる企業に成長しました。

　創業者、久慈謙司の頃より重視しているのは、人材育成です。当時の岩手県では建築の学校がなく、弊社が学校のような形で建築士を育成し、人材の輩出する基盤を作ったと聞いております。さらには、人材育成のノウハウをもとに県外人材の採用に力を入れ、それにより、県外にも広がりを持つことができました。そして、2023年に、東京の消防庁から免震設計の受注という大きな成果を成し遂げました。これはすべて社員一人一人の努力の賜物であり、人材育成を重視してきたことが形になった証であります。

　また2023年は、事業を息子に継承しましたので、私は海外展開に注力し、特には３Ｄ技術のＢＩＭを活用して、国際的プロジェクトを進めていく考えです。2031年には創立100周年を迎えますが、それは通過点であり、200年企業を目指し、さらなる飛躍を遂げていきます。