● 19年連続持家着工棟数第1位
岩手県の住宅着工ランキング(リビング通信社)において、19年連続で持家着工棟数第1位を維持するシリウスグループ。「アイフルホーム」、「シュガーホーム」、「ココハウス」、「サイエンスホーム」、「ジャストハウジング」の5つのブランドを展開し、デザイン性・住宅性能・価格帯など幅広いニーズに対応した選択肢の広い住宅を提供しています。また、愛着を持って長く快適に住み続けていただくためのリフォーム事業や、東日本大震災の経験を活かしクリーンエネルギーを作り供給する太陽光発電事業など「住まい」を主軸に事業の幅を広げています。全国的に新築住宅の市場規模が縮小傾向にある中、今年度の受注棟数は約350棟、売り上げは100億円を超え、受注の約4割をシリウスグループで家を建てたお客さまからの紹介が占めるなど、満足度の高いサービスを提供。地元密着型の迅速で丁寧な対応で信頼を積み重ね、毎年約5%のペースで業績を伸ばし続けています。
シリウスグループを一代で築き上げたのは、代表を務める佐藤幸夫さん。秋田県の豆腐屋の長男に生まれ、迷うことなく家業を継ぎ、豆腐屋と学習塾を経営していました。「41歳の時、アキレス腱を切って入院中に血栓が詰まって肺梗塞を発症し、突然呼吸困難になって。3度の心肺停止を乗り越えて、なんとか助けていただいた命です。あの時、死んでいたかもしれないと考えたら、人生一度きりだから大きな勝負がしたい、人生に関わる大きな仕事がしてみたいと住宅業界に飛び込みました」と、九死に一生を得た人生の転機を振り返ります。
● ナンバーワンを目指して
1994年、住み慣れた秋田県を離れ盛岡市に移り創業、その翌年シリウスの前身となる昭和住建株式会社を設立しました。「私は凡人ですから」と話す佐藤代表は「凡人なる者が物事を成就するには狂を発揮せざらん」という高杉晋作の言葉をモットーに、毎日100軒訪問するという目標を掲げ、朝7時から夜11時まで身を粉にして働きました。「秋田弁丸出しで無我夢中で頑張っているうちに、お客さまに信用してもらえるようになって。ある会社の社長さんから連絡をいただいて、事務所の改装工事をお願いしたいと。それが私の初受注、飛び上がるほど嬉しかったね」と懐かしそうに目を細めます。「星の数ほどある住宅会社の中から選んでくれたことに感謝し、絶対にお客さまのためになると誓い、自分が持てる力を全て用いて最高のアドバイスをし、幸せな家族生活が送れる家づくりを全力でサポートすること」という社是を、心に誓った瞬間でした。お客さまに安心して家づくりを任せていただけるよう、5年で岩手県の住宅会社でナンバーワン、10年で大手住宅メーカーを抜き、15年で売上高50億円という目標を掲げ、すべてを達成してきた佐藤代表。その根底にあるのは、自他共に認める負けず嫌いな性格とナンバーワンへの強いこだわり。「小学生の時に意地悪な子がいて、その子を見返してやろうと勉強を頑張ったのが始まりかな」と話します。幼い頃に自分の努力で目標を達成した成功体験が、ナンバーワンを目指し、目標を達成するためには努力を惜しまないという佐藤代表の生き方、そしてシリウスグループの経営の軸となっていきました。
【シリウスに関わってくれたすべての人たちを想う】
佐藤代表の想活
自分に厳しい試練を課し、誰にも負けない熱い思いで仕事に励んだ結果、会社は急成長。しかし同時に不安も感じるようになったと佐藤代表は話します。「会社が大きくなるにつれ、会社を作った責任を感じるようになりました」。事業拠点も増え、グループ全体の社員数も145名になるまでに拡大し、次第に社員、お客さま、協力業者とその家族の生活を守るためには、会社を永遠に存続させなければならないと強く考えるようになったといいます。
しっかりとアフターフォローができる体制で「良質適価」の住宅を提供し続けなくては、この先も会社を存続させることは困難だと考えた佐藤代表。会社の基盤をさらに安定させるため、支持される住宅会社を目指すことに。「本社が地元にあること、20年以上の実績があること、社員が50人以上であること。この3つを実現する会社であればお客さまをはじめ、協力業者、社員からも支持され、シリウスに関わる人たちを守ることができると考えました」。本社が地元にあれば、工務店など地元の協力業社と密な連携が取れ、良好な関係を築くことができます。そうすることで良質な住宅を提供することができ、お客さまの満足度が向上。地域経済の活性化につながっていくと話します。社員に対してはシリウスで働いて良かったと思ってもらえるよう、新卒入社の社員にはスーツの購入や引っ越し費用の補助として支度金を支給したり、子どもが産まれればお祝い金を渡して、子育てを手厚くサポート。独自の制度で社員のモチベーションを高め、働き心地の良い環境を整えています。
こうして地域経済をリードする企業として成長を続ける最中、訪問先で体調を崩してしまった佐藤代表。自分に何かあった時、シリウスに関わる人たちに迷惑をかけてはいけないと自分の病状よりも会社の行く末を案じ、事業継承の準備に乗り出します。「選択肢は会社を売却するか、社員に継いでもらうか、息子に継いでもらうかの3つでした」と振り返ります。当初、売却を考えましたが、社長が変わることでシリウスグループの経営理念「『安心安全の家づくり』と、『社員の物心両面の幸せ』を最大限に追求する」ことができなくなる可能性があると断念。「残るは社員か息子のどちらかに会社と自分の思いを託すこと。しかし、血縁関係のない社員に事業継承すると、多くの相続税を払わなければなりません。社員が頑張って生み出した利益はどうしてもシリウスを信頼し携わってくれた人たちに還元したかった」と自分に関わってくれた人たちのことを想い、苦悩する佐藤代表。そんな姿を見た長男の志学さんは、葛藤しながらも決意を固め会社を継ぐことを申し出ます。「息子が継いでくれると言ってくれて本当に嬉しかった。これで皆さんを守ることができると思い、心から感謝しました」と安堵の表情を浮かべます。現在は株式会社シリウスEHCの代表取締役に就任した志学さんと共に事業継承の準備をしている真っ最中。佐藤代表の「想い」が詰まったバトンをつないでいきます。
そして家族への想活も始めた佐藤代表。「会社もそうですが、自分に何があっても困らないように家族のために遺言書も書きました」。遺言書を作成したことで、財産がどれくらいあり税金がいくらかかるのかといった財産の把握ができ、相続に対する漠然とした不安もなくなりました。
会社や家族、自分に関わってくれたすべての人のため。その想いを次世代へ託し、シリウスグループの挑戦は続いていきます。
シリウスグループ
住所 | 盛岡市東安庭2丁目12番15号 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
連絡先 | 0120-149-255 |
Web | 公式サイト |