絵本を楽しんでもらいながら、心地よい空間作りを目指す民間図書館“こども図書館みどりのゆび”(運営=みんなのみらい計画)がこの夏、盛岡市本宮のビバテラスにオープン。小さなお子さん、保護者はもちろん、若い世代、シニアまで誰もが集え、緑の森に包まれた中でほっと寛げるスポットになりそうです。
館内2500冊の絵本は、こぐま社前社長の吉井康文さんがセレクトしており「ちびくろ・さんぼ」、「100まんびきのねこ」、「ももたろう」、「いやいやえん」などシニアにも懐かしい作品も並んでいます。
“絵本の力を信じよう”をテーマに開かれた記念講演会には、家族連れのほか、絵本愛好家のシニアら60人ほどが参加。出版社代表や編集者らが絵本の面白さや伝承の大切さなどを話しました。
「ちびくろ・さんぼ」の絶版本を復刊した瑞雲舎代表の井上みほ子さんは、遠野弁で書かれた絵本を朗読し、絵本を次の世代に手渡す必要性を熱く語っていました。吉井さんは、絵本の歴史に残る名作を平易に解説をしたり、複数の「ももたろう」伝説を紹介しながら、絵本の豊かさに触れていました。参加者の渡邊聡さん(69)は、「子どものころに絵本を読んだときの思い出が、そのまま鮮やかによみがえりました。今も色あせない絵本は不滅ですね」とわくわくしていました。シニアの新たな楽しみ、増えそうですね。
