今年は新渡戸稲造の没後90年にあたり、映画「新渡戸の夢」(同映画製作委員会)が製作、秋以降に上映予定です。本やテレビ、演劇、お札などで紹介されてきましたが、映画は初。
新渡戸は、国際連盟事務次長として国際紛争平定の大役などを担いましたが、札幌農学校、東大・京大などの教授、東京女子大初代学長などを歴任したほか、遠友夜学校を開き学校に行けない貧しい子どもらを無償で支援。“ キャラメルおじさん”と呼ばれ、親しまれました。映画では、教育者としての新渡戸にスポットを当て、教育を通じて未来に託した夢を浮かび上がらせます。
盛岡では、新渡戸基金(藤井理事長)を中心に、市民有志がボランティアで、上映会やトークイベントなどを予定。生誕の地にある下ノ橋町町内会の阿部会長は、“下ノ橋通りを新渡戸通りに”の活動をしながら、映画応援も。藤井理事長は「新渡戸に惚れ込んだ人や地域、団体などが登場するようで、楽しみ」と期待を寄せます。岩手が生んだシニアの大先輩の夢、観たいですね。ニューヨークタイムズで掲載する価値ありでは。