LEDを光らせよう②

LEDを光らせよう②

やってみよう!かんたん工作
佐藤先生のやってみよう!かんたん工作

盛岡黒石野文化部 佐藤清忠さん

 次回の8月号ではLEDライトを光らせてみます。お楽しみに!

 昔の照明といえば、自転車のライトを思い出します。昔の自転車の豆電球は約2Wの明るさで、点灯するための発電機を動かすには重いペダルをこぐ必要がありました。それが今はLED照明で電力消費は10分の1以下。明るいうえにペダルも軽くなりました。LEDは照明器具として家庭や街路灯などで広く使われています。このLEDの点灯実験をしてみましょう。

前回製作したACアダプタ電源に、図①と同じ位置に部品を取り付けてください。

  1. コネクタ付コードのクリップで、USBケーブルの赤と黒の電線をそれぞれはさみ、赤の線をブレッドボードの+(プラス)に、黒の線を−(マイナス)の穴に差し込みます。

  2. カーボン抵抗の片方の線(ジャンパ)をブレッドボードの+に、もう片方を−の穴に差し込みます。

  3. LEDの長い線をカーボン抵抗と横並びの穴に、短い線を−の穴に差し込みます。

  4. ACアダプタをコンセントに差し込み、LEDが点灯することを確かめます。点灯しない場合は電源がつながっているか、LEDの取付方向に間違いがないか点検してみてください。完成形は図②を参考にしてください。

 LEDにどのくらいの電流を流すか決める部品を抵抗といいます。電気抵抗の単位はΩ(オーム)といい、今回は1kΩの部品を使います。抵抗の値は部品の4本のカラーコードで示され、1kΩは茶黒赤金の並びとなっています。

 より明るくしたい時は1kΩの抵抗を並列に取り付けます。抵抗は自作もでき、つまようじにティッシュを巻き少し塩を入れた水を塗り、約2㎝の距離をクリップコードではさむと400Ω程度の抵抗になります。墨汁など炭を成分とする染料を紙に塗っても抵抗の代わりに使えるので、身近にある「いろいろな抵抗」を試してみてください。

準備するもの

ブレッドボード、コネクタ付コード、カーボン抵抗1kΩ、LED、ピンセット
(ブレッドボードに部品を挿入する作業でピンセットやニッパーが必要です。)

【参考:今回使用した部品】
・ブレッドボード BB-102
・3mm白色LED OSW54K3131A 1パック10個入
・カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W1kΩ
・コネクタ付コード(みの虫クリップ&ジャンパーワイヤ)2個入り

今回使用した部品は下記サイトで購入できます。
▶️秋月電子通商

シニアズ電子工作では、独立型電源の実験を目的に紹介していきます。
第2回では下の装置の回路実験を行い、次回以降はコンデンサや太陽電池実験をします。

注)独立型電源とは普段は電力会社の電力で作動し停電時等で再生可能エネルギー電源に切り替えるしくみです。
注)上記の部品キットは常夜灯目的では再生可能エネルギーだけで運用できることを体験をする目的のものです。

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