一杯のコーヒーから♪

一杯のコーヒーから♪

シニアナビ
大森ふじおのシニアナビ

盛岡生活文化研究室 大森ふじおさん

「一杯のコーヒーから 夢の花咲くこともある♪」昭和14年にはやった甘くロマンチックな歌の冒頭ですが、舞台はおしゃれなカフェ。昭和は喫茶店、今はカフェと呼ばれていますが、今でもカフェは“一杯のコーヒーから”始まる出会いや物語を紡ぐサードプレイスの役割を担っています。数年前、コーヒー消費量全国2位を記録した盛岡市には現在、新旧60店ほどの個性的なカフェが街中を中心に点在しています(老舗の喫茶ママは昭和7年開店)。焙煎の香り漂う空間で一杯のコーヒーを味わいながら、カフェ時間を楽しむシニアが多く、地域のカフェ文化を育くんできました。新渡戸基金理事長の藤井茂さん(72)は「お気に入りの店で、ゆったりくつろぎながらの一杯のコーヒーは、欠かせませんね。会話も弾み、夢も広がります」とカフェファンを自認。最近30冊目の本を書き上げた作家の佐藤竜一さん(62)にとっては、「一人のときは、コーヒーをすすりながら、小説を読みます。カフェと本は相性が良い。書きたい本のアイデアも湧きますね」と、読書や発想に花が咲くようです。この歌の3番は「ことりさえずる春もくる♪」。そろそろ春の足音も。気になっていたカフェで、“一杯のコーヒーから”、春からの夢を思い描いてみてはいかがですか。

「4番目の珈琲店」で
「4番目の珈琲店」で

この記事をシェアする

Facebook
Twitter