定年後、パートやアルバイトなどでマイペースに働くシニアが増えています。週2、3回程度、好きな仕事に就いて、第2、第3の人生を楽しく過ごしているアクティブシニアも目立ち、新たなシニアライフの流れになりそう。そんなシニアの一人が、盛岡市南大通1丁目角の古本屋盛高書店(常時1万冊販売)で働く同市山王の室岡陽子さん(72)。半年ほど前から週3回、パートとして、販売、買取、値付け、本のクリーニングなどを行なっています。同店入り口の求人張り紙を見て、「大好きな本に囲まれた仕事、なんか楽しそう」と思い応募したそうです。長年アパレルなどサービス業に従事しており、その経験を生かして、来店客には笑顔と会話を忘れずに接客。「常連さんは、近所のシニアの皆さん。レコードや雑貨もあり、若い人も買いにきます。弘前や静岡からの観光客も来店し、岩手の歴史や文学書を買い求めます。そんな人との会話はいつもワクワク」と仕事を楽しんでいます。盛高書店社長の工藤尚さんは「来店客にも評判。採用してよかった」と笑顔。これから観光ガイドもしたいと張り切る室岡さん。好きな仕事で張り切るアクティブシニア、さらに増えそうです。