盛岡の大通から菜園界隈の400m圏内に誕生したシネマスクエアには、14スクリーンが集まっています。
盛岡市の「映画館通り」は全国の地方都市の中でも珍しく、大通の一部はシネマストリートとしての愛称でも呼ばれてきました。老舗の映画館の閉館もありましたが、移転や新館ができるなど変遷しながらもシネマスクエアとして、今も映画文化を継承し続け、発信しています。
県内には往年の映画好きシニアも多く、毎月1本以上は映画館で見る人も少なくありません。そんなスクエアには、子どものときに親や兄弟と見た映画の思い出がいっぱい詰まっているようです。
今年の秋には、モスビル斜め前にフォーラムが3スクリーンをオープンさせ、もう一つのシネマストリートが誕生したようです。最新のサウンド機器も設置されたスクリーンもあり、新たなシネマスクエアとしてアップデートされています。
今年は『国宝』(原作 吉田修一)が半年に及ぶロング上映。大通の搦手礼子さん(70代)は、60年の大映画ファン。「3時間の長編でしたが、存分に楽しめました。映像美がすごい。スクリーンが集まっているこのスクエアが大好き。若い世代と同じ映画を観ることができるし。これからも、ワクワクする映画とここで出会いたい」と熱く語っていました。


