最近、シンプルな道具で楽しむ焚き火がシニアたちの間で、静かに広がっています。近場のキャンプ場だけでなく庭など手軽にできる場所で、時間を忘れてゆっくりと炎を楽しんでいるようです。県内のアウトドアショップなどでは、コンパクトなメッシュの焚き火台が売れており、ソロ焚き火をする人も。県内各地でキャンプを楽しむ盛岡市の会社員、戸田和宏さん(46)は、「自然のなかで過ごすことでリフレッシュができます。なかでも、焚き火が一番楽しい。時間やネットから開放され、ゆらゆらと燃える火を眺めていると心が癒されます」と焚き火時間を楽しんでいるようです。読書愛好家の高村宏昭さん(67)は、庭で夜の焚き火をエンジョイ。「暗闇で一人、炎に向き合うのがいい。飲みながらでも良し、食べながらでも良し。昼では味わえない心落ち着く静かな一人の時が訪れます」とソロで堪能。スノーピーク会長の山井太さん(62)は「焚き火は、文化。人生に野あそびを」と昨年、ある会合でそう話していました。シンプルな焚き火いかがですか。